第33回日本肝胆膵外科学会学術集会 The 33rd Meeting of Japanese Society of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery

会長挨拶

第33回日本肝胆膵外科学会・学術集会 会長
大阪市立大学大学院医学研究科肝胆膵外科学
久保 正二

 2021年6月2日(水)~4日(金)に、大阪国際会議場におきまして第33回日本肝胆膵外科学会・学術集会を開催いたします。恩師である木下博明先生が会長を務められた第8回の本会以来、四半世紀を経て大阪市立大学が主催させていただくことは大変光栄なことであり、本学外科学講座および同門一同、身の引き締まる思いです。本学会の役員、評議員ならびに会員の先生方に厚く御礼申し上げます。
 日本肝胆膵外科学会は、肝胆膵外科に関する手術手技や知識の伝承と発展、学術研究の遂行、並びに国内外関連学会との協力をもとに、発展してまいりました。先輩方や本学会を支える多くの先生方のたゆまぬ努力の賜物であり、ここに新たな歴史を刻むことができればと考えています。
 本学会は、高度技能専門医制度によって、多くの高度技能指導医と専門医などのエキスパートを輩出し、高難度肝胆膵手術の安全性向上に寄与してきました。また、プロジェクト研究により新しいエビデンスの創出を通じて各種ガイドラインを策定し、外科学の進歩に貢献してきました。一方、医学・医療の現場では、COVID-19など新たな課題に直面し、次世代につながる外科学の展開が必要となっています。外科学の前進のためには、生命原理、疾患病態や生体反応の理解、医療技術・器機開発などに取り組み、生命科学として幅広く飛躍させることが重要です。
 大阪市立大学医学研究科・医学部の基本理念は智・仁・勇です。智・仁・勇は儒教の三徳と言われ、智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れないとされています。何が正しいかを知り、慈悲の心を持てば、惑わされず、憂えることなく、勇気を持って信念を貫くことができます。様々な課題を有するなかで生命科学に取りくむためには、智・仁・勇の理念が生命倫理として重要になると考えます。
 第33回日本肝胆膵外科学会・学術集会のテーマは、“エキスパートから生命科学へ-智仁勇によるイノベーション-”と致しました。本学術集会が智・仁・勇の理念を持って、生命倫理、生命科学を基本とした肝胆膵外科学の新たなイノベーションを生み出していく機会になればと考えています。
 多くの会員の先生方にご参加いただき、活発な討議が繰り広げられる学術集会となることを期待しています。皆様をお待ちしております。